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58 (Fifty-Eight) - DIET FOR A NEW AMERICA

* update 2009/06


58 (Fifty-Eight) / DIET FOR A NEW AMERICA

01. Don't Laugh (You Might Be Next)
 (Darling, Sixx)
02. El Paso
 (Darling, Sixx)
03. Piece Of Candy
 (Darling, Sixx)
04. Shopping Cart Jesus
 (Darling, Sixx)
05. Queer
 (Darling, Sixx)
06. Song To Slit Your Wrists By
 (Darling, Sixx)
07. Stormy
 (Darling, Sixx)
08. Killing Joke
 (Darling, Sixx)
09. All Of My Heroes Are Dead
 (Darling, Sixx)
10. Alone Again (Naturally)
 (O'Sullivan)
11. Who We Are
 (Darling, Sixx, Gibb)


Album Details:
* Original Released : 2000/05/23 (日本盤: 2001/04/25)
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* Debut : ---
* Peak : ---
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* Single : #03."Piece Of Candy"
* Video : #03."Piece Of Candy"


Liner Notes:
Nikki Sixx初のソロ・プロジェクト。成り立ちとしては、NikkiがLAをベースに活動していたソウル, ファンク系バンド BOXING GANDHISのリーダー David Darlingと「1958」(※2人の生まれた年号)のプロジェクト名で1996年に開始した創作活動をルーツとするアルバムで、当初はアルバムのリリース予定も無く、あくまで「2人+アルファでの自由な創作」であったが、その後2000年1月に「58」(Fifty-Eight)と改名。同年05月にNikkiのレーベル「Americoma」から正式にアルバムがリリースされている。

リリース当時のNikkiは、本作を「U2の『ZOOROPA』とDavid Bowieの『DIAMOND DOGS』の中間の様なアルバム」と表現しているが、当時のNikkiとDavidが互いの趣味を昇華したサウンドは、ロック, ファンク, ヒップ・ホップ, テクノなどを融合させた前衛的なもので、Motley Crueとは違う側面でのNikkiの音楽性を再認識するにはマストな1枚。 また#10は、1972年の Gilbert O`Sullivanのヒット曲のカヴァー。

最終的なプロデュースをDavid Darlingが担当。数多くのミュージシャンが参加した本作であるが、アルバムのリリース(完成)にいたるまでのヒストリーは以下のとおり。

<1996年>
後にリリースされるアルバムにおける収録トラックの約半分は、1996年5月にNikkiとDavidの2人を中心とした1stセッションで作られたデモがベースとなっている。創作意欲にあふれる2人はこのセッションで多数の曲を制作し、最終的に7曲のデモがレコーディングされた。

この1stセッションにおいて、Nikkiは愛娘Stormyに捧げた曲 #07(当時のタイトル:"Stormy (Brown Eyes)")で、キャリア初のリード・ヴォーカルを担当。ただし#06(当時のタイトル:"This Song 2 Slit Your Wrists By")では、Stormyの母親であるBrandi(当時Nikkiと離婚調停中)と破局したときの心境を曲にするなど、当時のNikkiを取り巻くパーソナルな面が垣間見れる。
ちなみに、この1stセッションで制作され、後にアルバムにも収録された #04, #06, #07, #09では、ドラムをAlvino Bennet が担当(※Bryan Ferry, Robin Trowerなどとの活動のほか、当時は元Guns N' RosesのSlash (G)のサイド・プロジェクト Slash's Blues Ball にも参加していたドラマー)。

<1997 -1998年>
1997年5月にリリースされたMotley Crueの「GENERATION SWINE」日本盤において、「1958」の"Song To Slit Your Wrist By"(デモ)がボーナス・トラックとして収録された。とはいえ、この年のNikkiは Vince復帰に伴うMotley Crueとしての活動に忙殺されており、「1958」については半ば放置された状態となっている。
(※この時期、Nikki自身により1stセッションのデモ(#01, #04, #05, #06, #07, #08, #09)がリークされ、ブートレグとして出回っている)。

翌1998年になり、NikkiはDavidと共に散発的に曲制作などを再開。同じくこの時期にNikkiは自身のレーベル「Americoma」の設立も進めており、近い将来に同レーベルから「1958」としてのアルバムをリリースすることを示唆していた。

<1999 - 2000年>
1999年に入りNikkiのレーベル「Americoma」の活動が本格化。「1958」もアルバム・リリースに向けての準備が進められ、先行してアルバム・タイトルが「DIET FOR A NEW AMERICA」と決定された。同年09月には、Nikkiにより「1958」のバンドとしてのラインアップが David Darling (Vo, G), Nikki Sixx (Vo, B), Steve Gibb ((G), Bucket Baker (Dr) であることが発表され、グループ・ショットの撮影が行われている。
(※Steve Gibb : 後にZakk WyldeのBLACK LABEL SOCIETYにベーシストとして加入。 BEE GEESのBarry Gibbの息子でもある。 ※Bucket Baker((Dr): Michael Jackson のアルバムなどでもプレイしていた、L.A.のスタジオ・ミュージシャン)

2000年の1月、 「1958」は「58」(Fifty-Eight)と改名。同時に開設されたオフィシャル・サイトでは、シングル "Piece Of Candy"(#03) のダウンロード配布や、歌詞に登場するキャラクター Candy嬢のコミック配信(毎週金曜更新)などの(当時としては)斬新な試みが行われ、同年5月に1stセッションから約4年を経て遂にアルバムがリリースされた。
(※日本盤は翌年の2001/04/25にリリースされている(*現在廃盤))
ただし、アルバムのリリース後に「58」(Fifty-Eight)がバンドとして活動することはなく、同年8月にオフィシャル・サイトで公開された フルFlashアニメーションによる "Piece Of Candy"のプロモーション・ビデオのストリーミングを最後に、表立ったプロモーション展開も終了している。
(※プロモーションビデオには、1)アニメ+メンバーの演奏シーン, 2)アニメのみ, 3)アニメの成人指定バージョンの3つのバージョンが存在する)


※商品情報→ コチラ(日本盤)、コチラ(アメリカ盤)
(以下、全ての商品情報は「Amazon.co.jpアソシエイト」による)


Personnel:
* 58 : Bucket Baker, David Darling, Steve Gibb, Nikki Sixx

* Produced by : David Darling
* Programming : David Darling, Scott Humphries, Paul DiCarli

* Featuring:
Alfredo Ballesteros - Background Vocals (#05), Background Vocals / Sax (#08)
Alvino Bennett - Drums (#04, #06, #07, #09)
Brie Darling - Background Vocals (#05), Background Vocals / Percussion (#08)
Rob Ladd - Drums (#01, #03)
Randy Landas - Bass (#05, #07)
Ernie Perez - Background Vocals (#05), Background Vocals / Sax (#08)
Arlen Schierbaum - Piano (#10)
Stink - Vocals (#10)
Teddy Zig-Zag - Accordion (#05)

* Recorded at : The Shithouse, Chopshop, Sixx's House
* Engineered by : David Darling, Frank, Scott Humphries, Lenny DeRose
* Mastered at : Oasis Mastering by Eddie Schreyer
* #01, #04, #05, #06, #07, #09 - Mixed at : Chopshop by Scott Humphries and Frank
* #02 - Mixed at : The Village by David Darling and John Bogosian
* #03, #10, #11 - Mixed at : The Village by David Darling and Jeff Peters

* Package Design : MAD Design / Los Angeles
* Art Direction : Susan McEowen
* Cover image : "Bound For Glory" Assemblage and Package Photography by : Edward Colver
* Artwork : Greg Spalenka


Release Info:US
[ Original Released : 2000/05/23 ] by : Americoma Records / Beyond Music


Release Info:JP
[ Released 2001/04/25 ] by テイチク / インペリアル・レコード


Additional Info:

<David Darling>

58(Fifty-Eight)でNikkiのパートナー/ プロデューサーとして活躍したDavid Darlingは、1993年に結成されたスタジオ・ミュージシャン集団(7人編成) BOXING GANDHISのリーダー。同バンドは多様なバック・グラウンドを持つメンバーにより、ソウル, ファンク, ヒップ・ホップ, ロック, ジャズなどの要素をつめ込んだサウンドを聞かせるが、Davidはそこで培った経験と能力を 58(Fifty-Eight)でも遺憾なく発揮。Nikkiの求める世界観をサウンドで表現することに成功している。


BOXING GANDHIS 「HOWARD」
BOXING GANDHISの2ndアルバム(1996/10/01 リリース)。58(Fifty-Eight)の1stセッションと似通った時期に制作されており、58(Fifty-Eight)のソウル, ファンクの側面を強調したようなサウンドと、メンバー7人のうち6人がヴォーカルを取るという、バリエーションの豊富さが魅力となっている。

※商品情報→ コチラ(日本盤)

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<Americoma Records>
Nikkiが1998年に立ち上げたレーベル「Americoma Records」は、Nikkiの感性に適ったバンドをNikki自らが手掛けて送り出すことを目的としたレーベルで、最盛期には上記の「58」(Fifty-Eight)の他に LAIDLAW, FLASH BASTARDの3バンドが所属。当時はレーベルのオフィシャル・サイトも頻繁に更新され、1999年に行われたMotley Crueの来日公演ではレーベルのサンプル・カセット(下記参照)の無料配布や サポート組織 "Americoma Street Team"によるフライヤー配布など活発な活動が展開されていた。
「58」, LAIDLAWのアルバム・リリース以降、レーベルでは THE WiLDHEARTSのGingerのソロ・プロジェクト SILVER GINGER 5や、ソング・ライター James Michael(※後にNikkiのブレーンとなる)のアルバム・リリースなども計画されていたが、その後の2001年11月に「ビジネス上の理由」によりレーベル活動は終了している。


AMERICOMA RECORDS / BEYOND SAMPLER
01. LAIDLAW / Send My Baby Home
02. LAIDLAW / Wastin' My Time
03. FLASH BASTARD / Rock 'n' Roll (Must Be Destroyed) (Demo)
04. FLASH BASTARD / Slut (Demo)
05. 1958 / Shopping Cart Jesus
06. 1958 / Don't Laugh

上記は、1999年のMotley Crue来日公演で無料配布されたサンプル・カセット。
ちなみに、1958(後に「58」)と共にレーベルに所属した2バンドのプロフィールは以下のとおり。

<LAIDLAW>
VAN HALEN, KISSのスタッフとして仕事をしていたCraig Defalco (G)を中心としたサザン・ロックバンド。バンドは1991年にMOONSHINEの名前で結成され、8曲入りの自主制作EP(「MOONSHINE XX」)をリリースするなどして活動していたが、その後CraigがMotley Crueの1997年のツアー「Motley Crue Vs The Earth Tour」(「GENERATION SWINE」リリース時)に ツアー・スタッフとして参加し、Nikkiと意気投合(※CraigはNikkiのベース・テクを担当していた)。 Craigがバンド活動を行っていることを知ったNikkiは、MOONSHINEのEPを聞いてバンドを気に入り、同ツアー終盤の1997/ 12/ 10 - Phoenix, AZ (America West Arena)公演では、MOONSHINEをMotley Crueのオープニング・アクトに起用している。(※「とはいえ、Motleyのツアーで長期のロードに出ていたCraigは、Nikkiから突然 「オマエのバンドをPhoenixに呼び寄せろ」と言われて大慌て! 急遽、メンバーに自分抜きでのリハを命じ、Craig自身は当日のサウンド・チェックで3ヶ月振りにバンドと対面をして、10000人が待ち受ける本番ステージ(5曲)に臨んだそう)
Motleyのツアー終了後、翌1998年初頭にCraigおよびバンドはNikkiの自宅スタジオでデモを制作。このデモの出来ばえにより、NikkiはMOONSHINEを自身の「Americoma Records」レーベルの契約第一号アーティストとすることを決意している。その後、 同年7月からNikkiのプロデュースにより本格的なレコーディングが開始されているが、この時点でバンド名 MOONSHINEが既に他で使用されていることが判明し、バンド名は LAIDLAWと改名された。また、バンドは1998/10/21からスタートしたMotley Crueの「Greatest Hits Tour」においてオープニング・アクトを務めている。


LAIDLAW 「FIRST BIG PICNIC」
1999/ 10/ 26にリリースされたLAIDLAWの1stアルバム。バンドのメンバーは Tommy Roberts (Vo)、Buzzy James (G)、Craig Defalco (G)、Michael Norton (B)、Darrell Millar (Dr) (※Michael Nortonは、元KISSのギタリスト Mark St. Johnのバンド WHITE TIGERに在籍していた)。 アルバムには JOURNYのSteve Perryがゲスト・ヴォーカルとして参加しているほか(#01)、 KISSのBruce Kulick (G)と共作した曲(#03, #04)も収録されている。Nikkiのプロデュースということで所謂Motley Crue的なイメージを想像しがちであるが、そのサウンドは豪快で骨太なサザン・ロック。#05. "Rock And Roll Hoochie Koo"は、Rick Derringerのカヴァー。

※商品情報→ コチラ(アメリカ盤 (日本盤の発売なし))

その後、「Americoma Records」の終焉によりNikkiと袂を分かったLAIDLAWであるが、数度のメンバー・チェンジを経ながら現在も活動中。「LAIDLAW」, 「THE FOAM BOX SESSIONS」の2枚のアルバムをリリースしているほか、2004年には、Sammy Hagarが復帰したVAN HALENのリユニオン・ツアーにオープニング・アクトとして参加している。


<FLASH BASTARD>
カナダのVancouver出身のパンク・ロックバンド。そのキャッチーな音楽性と奔放なライフ・スタイルに注目したNikkiに見出され、Motley Crueが1999/06/29から SCORPIONSと共に行ったパッケージツアー 「Maximum Rock Tour」においてオープニング・アクトとして抜擢されるも、ツアー中にSCORPIONSのヴォーカリスト Klaus Meineと大ゲンカをし、1ヵ月後(23公演後)のホームタウン公演(Vancouver:08/ 01)を最後にツアーを降ろされるという逸話を持つ。
(Klausは「ヤツらを取るか、オレ達を取るか決めてくれ! でなきゃツアーを降りる!)」とNikkiに迫ったそう。また、FLASH BASTARDの代わりに、急遽、残り日程のオ−プニングを務めたのはLAIDLAW)
ツアーからは降ろされたものの、1999年9月にバンドはスタジオ入りしNikkiの共作&プロデュースによりシングル "Burnem Up"ほか数曲をレコーディング。"Burnem Up"はNINE INCH NAILS, Marilyn Mansonなどを手がけた Dave Ogilvieによりミックスされた。

その後、2000年以降のアルバム・リリースを念頭に映像によるプレス・キットやプロモーション・ビデオなどが制作されていたが、結果的にアルバムがリリースされることはなく、「Americoma Records」の閉鎖と共にNikkiとの関係も終了している。
(※ただし、Americoma離脱後もFLASH BASTARDとしてのバンド活動は続けられ、2003年にはアルバム 「BASTARD RADIO」をリリースしている (本作は日本盤でもリリースされた))





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