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Japan Tour History

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U.S. Tour 2000 Report

U.S. Tour 2005 Report


"RED, WHITE AND CRUE TOUR 2005 観戦記"
the Freak Show Back to Rock’n’Roll

※Crueheads管理人: Dai による、「Red, White & Crue U.S. Tour」 のLiveレポートです
* update 2005/ 04


[ Day-01 ] [ Day-02 ] [ Day-03 ]

Day-02 (2005/03/23)
Los Angeles "The Forum"

サンディエゴ公演の翌日午前、前夜の祝杯の余韻も覚めやらぬ中、
慌しく空港に向かい、再び空路で1時間、前日の中継地点 LA国際空港へ、
いよいよ、Motley Crueのホームタウン、Los Angelesに到着です


>> "The Forum"
翌日の行程(LA市内観光)を考慮して、ホテルはWest Hollywood方面にしたため、
ロス国際空港からいったんWest Hollywoodに向かい、数時間後、再び空港方面へ...

「海外で Motleyを見るなら、やはりLA、しかも聖地 フォーラムでしょう!」の格言どおり、
再始動Motleyを海外で見るにはココしかない!場所、「Forum」にたどり着きました
(「フォーラム」の正式名称は「Great Western Forum」、Inglewoodという地区にあります、
 あと、ちなみに、格言を残したのはワシ自身ですので、誤解なきよう(笑))


*暗くて少し解りにくいかもですが、Forumです

フォーラムは、日本で例えると、横浜アリーナ、名古屋レインボーといった雰囲気の多目的体育館
ただし、両会場に比べ、アリーナ部分が小さく、それを包み込むようにして周りの客席が設置されているため、
体育館特有の広大感はなく、ホール全体で一体感を感じられる、なかなかの好会場なのです

昨日のサンディエゴで マーチャンダイズは一通りチェックしたため、今日は余裕で会場入り、
ただし、やはり物販ブースを見ていると、物欲の虫がウズウズと...(笑)
結局、昨日は迷って買わなかった別パターンのTシャツと、キーホルダーを買ってしまいました(^^;

さて、今回のロス公演は、どうしてもいい席で見たかったのと、
サイト管理人としては、ファンクラブのメリットを一度は体験しておく必要も?あったので(笑)、
今日のチケットは、Motleyのオフィシャルファンクラブ「S.I.N」を通じての、GOLDチケット・パッケージ!
(GOLDパッケージは、15列目までの座席保証、ラミネートパス、ピックセット(4人分)が含まれたパッケージ、
 んで、その内容物がNewsで紹介していたコチラの写真というわけ→ Ticket

ただ、海外から見にいく場合、普通はチケット購入の手続きだけは事前にインターネット等でしておいて、
現物チケットは現地の窓口で受け取るのが通例かと思うけど (サンディエゴはそうでした)
S.I.Nのチケットって、なんと日本にも郵送で送られてくるんだよなー、しかも1週間前に!!
「早めに出発してたらどうしてくれるんだよー!」って感じで、ほんと恐怖です、ここのファンクラブ(笑)

でも、ま、奮発してGOLDにしたおかげか、今日の席はアリーナ11列目、しかもほぼ中央という良席
もちろん、目の前には昨日のサンディエゴで見たサーカス・テントがドーンと控え、
いやがおうにも気分を盛り上げてくれます

  ※ちなみに日本公演では、ファンクラブを通じての、料金格差のあるチケット発売がされるかどうかは未定
  でも、上記のファンクラブ対応を体験する限り、かえってババをひくリスクもあるかもね〜?!(笑)

さて、座席にも着いたところで、いよいよ待ちに待ったLAでのショウ開始!
昨日のサンディエゴのレポを放棄した反省も込めて (てか、実際、レポどころじゃなかったんだけどさ〜(笑))
ここからは雑誌のレポート風に、Crueheadsの威信を賭けた(?)、詳細ライブレポをお送りしたいと思います〜



>> the Freak Show Back to Rock’n’Roll
:Intro
昨年の12月06日、ここLos Angelesで オリジナルメンバーによる復活を宣言し、
同時にお披露目Liveを行ったMotley Crueが、約1ヶ月半のツアーを経過して、再びホームタウンへ!
凱旋公演とも言うべきそのショウを待ち侘びていたLAのMotley Crueファンにより、
フォーラムは4階エリアまでほぼ満席、興奮を抑えきれない叫びがあちこちで響いている...

20:40、オープニングムービー「Disaster」とともにショウは幕開け。
Motleyのメンバーをクレイ・アニメのキャラクターに使った このムービーは
そのコミカルな内容から、オーディエンスの笑いを誘っていたが、
中でも、Tommy Leeのキャラクターが登場したときの会場の歓声はひときわ高く、
Motley Crueにとって、このドラマーが如何に不可欠なメンバーであるのかを物語るようだ

約10分弱にわたる「Disaster」ムービーの終了と共に、
会場内にはヘヴィなリフと女性のコーラスをフィーチャーしたBGMが流れ出し、
それと同時に、ステージ中央に置かれた木箱を模したボックスの上には、
これから始まるショウの節々で登場するミジェット(サーカス団の小人)"Mighty Mike"が扮する、
奇怪な着ぐるみのキャラクターが登場...
「Ladys and Gentleman!?」の問い掛けから、観客を煽るアナウンスが開始される

さらに、ボックスの中からは、今夜のショウを彩る女性ダンサー達も現れ、
その登場を待っていたかのような、Mighty Mikeの「Are〜 You〜 Ready !?!?!?」のスクリームと、
「Ha, Ha, Ha, Ha〜〜!!!!」との高らかな叫び笑いにより、ショウはスタートした!

01:"Shout at the Devil 97"
サーカス・テントのカーテンは閉じられたまま、Mick Marsのヘヴィなダウンストロークのリフが炸裂!
Tommy Leeが刻むハイハットの響きに合わせ、カーテンの幕が上がっていくという劇的な演出での幕開けだ
同時にボックスの中からはVince Neilが登場し、そのままボックス上に仁王立ち、
Vinceの 「Shout at the Devil!」の雄たけびと共に、"Shout 97"の演奏が始まった!
そして、カーテンが上がりきったステージ左サイドには、そう もちろんNikki Sixxの勇姿が!!

Vinceは アーミーグリーンの袖無しジャケットとジーンズというラフないでたち、
その右には、いつもながらの黒づくめのMick Mars(黒のコート風ジャケットと、スカルが描かれたシルクハット着用)
Nikkiは 赤のシャツに、左膝の破れた皮パンツ (背中にはFuck Offのペイント、So Coool!!!)
既に上半身ハダカのTommy Leeは、赤いタイのみを見につけ、目の周りにメイクを施している

まぎれもない、オリジナル・フォー、Motley Crue 4人の登場に、オーディエンスの興奮は早くも最高潮
「Shout! Shout!」のコーラスでは、拳を突き上げ、声を限りに彼等の凱旋を迎えるのだ!

02:"Too Fast For Love"
Vinceの「Shout at the Devil!」のラスト・コールから、間髪入れずにMickの軽快なリフが鳴り響く
続いてVinceが「Oh no, Oh no〜」の歌いだしをはじめる..."Too Fast For Love"だ

サビのコーラス「Too Fast, Too Fast For Love!」では、バックを固めるNikki、Mick、Tommy、
そしてもちろんオーディエンスがコーラスに参加し、Vinceのリード・ヴォーカルをサポート。
Nikki、Mick、Tommyの3人が揃ってマイクに向かい コーラスをキメる姿は、
オリジナル・フォーの復活を心待ちにしていたファンにとって、涙ものの感動的な光景だ...

曲の終了のあと、Vinceがオーディエンスに挨拶、
「ホームタウン、Los Angeles!、20年前に この街で産まれたバンドが、また新たなスタートを始めたぜ!!!」
無論、LAのオーディエンスは歓待の声で迎えるのは言うまでも無い

03:Ten Seconds To Love
そして、そのまま"Ten Seconds to Love"のリフが Mickのストラトキャスターから飛び出す、
しかし、今日のMickは、この曲の出だしを少し失敗...ただ、すぐに立て直し、いつもの堅調なプレイへ、
Mickは既に黒いコートを脱ぎ去り、ノースリーヴで復活をアピール (少し痛々しいケド(笑))

さて、この曲は、オープニングで登場した女性ダンサー達の最初の見せ場となる曲でもあり
揚々とステージに登場した、セクシーなコスチュームを身にまとったダンサー達は、
ステージ左右に設置されたハシゴ状の鉄柱の上で、アクロバティックな艶かしいダンスを始める
(左サイドに赤毛のAleciaと、金髪のJozie、右サイドには黒髪のBrandyという配置構成...
 彼女達はMickの曲間でのギター・ソロに合わせ、位置を入れ替えていた)

ギター・ソロ後、曲のブレイク・パートではVinceとオーディエンスによる掛け合い
「Ten Seconds to Love (Here we go!)」、「Ten Seconds to Love (Everybody!)とのVinceの煽りに導かれ
オーディエンスも「Ten Seconds to Love!!!」と、何度も大歓声で応える!
そのまま曲に戻り、熱狂の中で曲は終了、ステージ上はしばしの暗転...

04:Red Hot
Nikkiにスポットがあたり、オーディエンスに向かいMC、
「バンドは新しいスタートを切った、けど、OLD SCHOOLな曲も聞きたくないか?!」
オーディエンスが歓迎の意を表すと、Nikkiが「Red !?」、「Red !?」、「Red !?」と3回繰り返す
もちろんNikkiに応える言葉は 「Hot!」しかない!!!

Nikkiの「Yaaaa, OK!, Red "Fuckin'" Hot !!!」の叫び声と同時に、Tommyが2バスをキック!
ステージ上はディープな真紅の照明に彩られ、Mickのギターがそこに絡む、
Vinceの 「1、2、3、4!」 のコールと同時に、パイロが「ドカン!」と巨大音で炸裂!
Motleyを追い続けてきたファンの誰もが、昇天し 震えが止まらないであろう瞬間だ!

曲間では、今ひとつ動きの鈍いMickサイドをサポートすべく、Nikkiが右サイドへと開き、
同時にVinceは左サイドへと展開。 ただし、ギター・ソロではMickはステージ中央に張り出し、
左右に散ったNikkiとVinceを従え、存在感をアピールするギター・ソロをキメる
フロント3人の、魅せるフォーメーションは完璧だ

そして曲の最後には、Vinceの長いスクリーム・ヴォイス!
今日のVinceの絶好調ぶりを示すかのごとき、そのスクリームの後、
トドメのパイロ 3連発と紅蓮の炎の中で、"Red Hot" は終了した...

05:On With The Show
しばしの暗転の後、Mickの奏でるメロウなギターに合わせ、
Vinceが「...Frankie Died Just the Other Night〜」と歌いだし、バンドが25年ぶりにプレイする曲が始まった

昨夜のサンディエゴ公演では、正直、今ひとつの盛り上がりだったこの曲も
ここLAのオーディエンスには歓迎で迎えられており、
サビのパートでは、Vinceの 「Come on Baby No, no, no」に続き、
オーディエンスが 「Oh my, my, my 〜」と、キッチリとコーラスで応える

バンドはインタビューで、この曲を2005年バージョンにアレンジすることを公言していたが
そのアレンジが際立つのは2コーラスめと、3コーラスめ、
2コーラスめでは、タメの効いたリズム・アレンジにより 曲に変化がつけられ、
Mickがアコースティック・ギターをつま弾く3コーラス目では、Vinceがアカペラで歌うという趣向...
そして、そこから再び、バンド全体でのプレイに戻り、Vinceの「Oh Baby...」で曲は終了する

06:Too Young To Fall In Love
ここまで一気に突き進んできた第一幕も、ミドルテンポの この曲で暫しのクール・ダウン
ステージ上は "Red Hot"とは対照的なブルーの照明に彩られる

途中、アリーナ席には観客の誰かが用意したビーチボールが飛び出し、
アリーナの後から前方へ、そして左右にと観客の頭上を飛び交いはじめる
曲の意味合いとは不似合いだが、LAらしい陽気な演出だ

この曲では、Nikkiのみがコーラスに参加、
昨年、BRIDESを率いて活動していた際には、少々オーバーウェイト気味だったNikkiだが、
Motleyの再始動後は、写真等でも解るように ぐっと精悍さを増しており、
この曲でコーラスをとる姿は 威厳すら感じさせる、まさにロックスター然としたオーラを放つ

07:Looks That Kill
"Too Young 〜"のエンディングが長々と引っ張られる中、Tommyのドラム台の前にVince、Nikki、Mickが集合、
誰がこの曲を締めくくり、次の曲へとつなげるかを、4人がお互いを たらい回しに指差しあう(笑)
結果、最後に指差されたTommyがカウントをとり、"Looks That Kill"がスタート

ハードなリフで押しまくる曲調のせいもあり、この曲の迫力も改めて強烈なものだが、
そのパワーを支える、ズラリと並べられたMickとNikkiのアンプ・キャビネットは、Mickが白、Nikkiが赤のペイント。
Tommyのドラムキットを挟んで対照的に並べられた音の壁もまた、威圧感充分だ

ギターソロ後の「HEY!」ではNikkiがオーディエンスに向かってコールを促し、
観客は、拳を突き上げてコーラスの 「She's Got the Looks That Kill!」を連呼する...
そして、そのまま演奏は、Vinceの 「She's Got the Looks!」で唐突にエンディング

Tommyがここで初めてのMCを挟む、
「ホームタウン!、おめぇら、マジでAmazingだよ!」(Amazingを連発)

08:Louder Than Hell
ステージには、グリーンの光が交差し、再びミドルテンポの、そしてヘヴィな曲がプレイされる
そう、アルバム 「THEATRE OF PAIN」に収められている逸曲 "Louder Than Hell"だ

1985年のワールド・ツアーでは、定番曲としてセットリストに加えられていたこの曲も、
こうしてLiveで再び演奏されるのは、実に20年ぶり
バンドのメンバー自身が、新鮮な気持ちでプレイしているのが伝わってくるようなタイトな演奏は、
そのままオーディエンスを刺激し、観客は この曲に懐かしさと、新たな発見をも見出すことができる

また、この曲ではステージを演出する特効の炎も魅力的で、
「Louder, Louder Than Hell !」のサビに合わせて ステージから繰り出される炎は、
アリーナ前方では熱さすら感じさせるほどの迫力、しかも照明効果により 1コーラスめは黄色の炎、
2コーラスめは深紅の炎で埋め尽くされるという演出が為されていた

09:Live Wire
"Louder Than Hell"の重厚な雰囲気から一変、ステージには白いフラッシュの光が飛び交い
Mickの指先からは、"Live Wire"の鋭利なリフが飛び出す!
オーディエンスも、この曲が第一幕の終わりを告げることを理解しているのか、まさに怒号のような歓声だ

サビの前、Vinceが歌う 「Cause I'm Hot, Young, Running Free」に続き、
マイクを向けられた観客が 「A Little Bit Better than I Use to Be」と歌い返すのも お馴染みの光景、
続くコーラスの 「Cause I'm Alive !」ではNikki、Mick、Tommyもコーラスに加わり、シャウトするVinceを盛り立てる

ブレイク前の 「Come on Baby, Gotta Play with Me 〜」では、
Vinceより先に歌いだした観衆に対し、Nikkiが指揮者のように手を振り ご満悦の表情を見せ、
満を持して同パートを歌いだすVinceにバトンタッチ!
再び長いスクリームで観客を圧倒するVinceの声に導かれ、曲はブレイクに突入、
そしていったん演奏がストップ...

フォーラム内を埋め尽くす歓声に対し、VinceがTommyの方を向いて 「どうだい?」
するとTommyは子供のように首を振り 「ぜーんぜんダメ」とジェスチャーで返す(笑)
「ヘイ、ホームタウン!、One Big Mother Fucker, OK !? (どデカいヤツを一発頼むぜ!)」とTommy、
呼応したLAのオーディエンスが、文字通り どデカい歓声を返し、納得したTommyは 再び曲をスタート
それに合わせ、フロント3人の並ぶステージ前方から、凄まじい勢いでスモークが飛び出し、
ステージの4人が白く見えなっていく中、プレイは続けられながらも サーカステントの幕は再び下ろされていく...、
そして、いつまでも続く残響音と、メンバーのシルエットだけを残し、第一幕は終了した


:INTERMISSION
ここまで時間にして1時間弱、途中 "Ten Seconds To Love"では女性ダンサーによる演出や、
また、曲間では 各メンバーによるMCでの小休止は挟まれていたものの、
基本的には 一気にたたみ掛けるような、ピュアな「Motley Crueのロックンロール」真っ向勝負...
初期からの彼等を愛するファンであれば、ここでの表現は 「茫然自失」という言葉がピタリであろう

インターミッションでは、再び上部のスクリーンに映像が映し出され、
しばしのクーリング・タイムに突入...

ところで、このインターミッション時の映像、
前夜のサンディエゴでは、人間の首が飛ばされたり、奇形児や異型なものなどの、
見ていて痛々しいグロテスクな映像が流されていたが、ロスではそういう映像は無く
「In Space, No One can Hear You Fart」のクレジット(笑)と共に、第2幕へのカウントダウンが表示されていた


10:Girls, Girls, Girls
インターミッションの10分が経過、オーディエンスの「3、2、1、0!」のカウントダウンに合わせ、
会場内にバイクの音が鳴り響き、同時に軽い音色の "Girls, Girls, Girls"が流れ出す...
だが、それに合わせて登場したのは、小さなバイクでカッコつけて現れた Mighty Mike!(笑)
(あくまでジョークというわけ、その後、Mikeはクラウン(ピエロ)につまみ出されていた)

そして、改めて、会場内に一際 大きな爆音が響き渡る!、
このツアーのために、ベガスのチョッパー・ショップ 「COUNT'S KUSTOMS」でカスタムされたバイクにまたがり、
ステージ左からまず Tommyが登場、そして右からはNikki、
そして最後にVinceが、TommyとNikkiに交差する様に左から爆音を轟かせて登場だ!

それぞれの持ち場に散った3人と、そこにMickを加えたMotleyの面々は、
間髪入れずに、"Girls, Girls, Girls"をスタート、これからが第2幕の始まりである

もちろん、ステージ上には彼等が乗り付けたチョッパー 3台がそのまま置かれ、
中央に置かれた Vinceのチョッパーでは、金髪のダンサーJozieがシートにまたがり、
"Girls, Girls, Girls,"のプロモーションビデオさながらのセクシーなダンスを見せつける、
そしてステージ上部から吊るされたロープとチェーンには、赤毛のAleciaと、黒髪のBrandyがつかまり
ロープとチェーンを使ったアクロバティックな動きを披露し、ステージを盛り上げる。
(ツアーパンフレットによると、Jozieは「DANCER」とのクレジットだが、AleciaとBrandyは「AERIALIST」との表記)

11:Wild Side
バイクと、オンナとロックンロール!..."Girls, Girls, Girls"の世界観を見事に表現したステージは、
そのまま "Wild Side"に引き継がれ、オーディエンスはこの豪華メドレーに歓喜の渦だ
(実際、全体を通して、この曲へのリアクションは相当のものであった)

ただし、チョッパーはそのままステージ上に置かれているものの、女性ダンサーは舞台を下がり、
Girlsでの華やかな演出から 一転、この曲では 暗めのブルーの照明効果が施され、
文字通り、Wild Sideな、路地裏のデンジャラスな雰囲気が醸し出される...

また、第1幕では衣装替えをしなかったNikkiは、第2幕のバイクでの登場に合わせて、
上半身を黒のレザータイプのシャツにチェンジしており、まさにWildなオトコの雰囲気充分、
そのNikkiが両手を突き上げ、オーディエンスを鼓舞する「Wild Side」のコーラスは、
まさに「Motley Crueここにアリ!」と言わんばかりの迫力だ!

12:Don't Go Away Mad (Just Go Away)
しばしの暗転のあと ステージ中央に進み出たVinceに、Mighty Mikeがギターを抱えてやってくる
(このときのMikeの格好は、金髪のズラにサンバイザー、要するにVinceのコスプレ(笑))

Mikeから受け取ったギターをVinceが何度か つま弾き、Tommyのカウントから曲はスタート
この曲では、今までずっと右サイドに位置していたMickが初めて左サイドに移動し、
Nikkiと共に 2人並んで、左サイドの観客にアピール、もちろん左サイドの観客は大歓迎だ!

そのまま2人は、中央でギターを抱えて歌うVinceのもとへ移動、
ギターソロではMickを挟んで、NikkiとVinceが両脇をサポートし、3人が寄り添うようにプレイ
この曲では上部のスクリーンに、演奏するメンバーの映像が流されていたが、
3人が寄り添った瞬間、画面には幻想的な映像処理が施され、否がおうにも雰囲気を盛り上げていた...

13:Primal Scream
Nikkiがステージ中央に立ち、Tommyのカウントに合わせ、
低く構えた姿勢から、唸るベースのリフを奏ではじめる...Primal Screamだ!

ここまで全曲を通して、バンドのグルーヴ感の向上には目を見張るものがあるが
この曲ではそれが顕著に現れており、Tommyの的確なドラミング、Mickの堅実なギターは言うに及ばず、
Nikkiのタイトなベースラインも印象的...そして何より、Vinceが最高に歌えている!
(歌詞を端折るという、いつもながらの悪い癖はあるものの、この夜の Vinceの声は素晴らしかった!)

14、15:Glitter / Without You
Vinceの 「ここらで少しスローダウンしようぜ」とのMCから、今夜初めてのスローバラード
ステージの照明は暗く落とされ、場内にも静粛が訪れる...

"Glitter"では、Mickがアコースティックギターを使用、
NikkiとTommyはコーラスにまわり Vinceをサポートするが、これがなかなかの良い雰囲気、
赤毛のダンサー Aleciaが、ステージ上部から吊るされた ブルーの長い布につかまり
ヒラヒラと舞うようなパフォーマンスで、雰囲気を演出していた

"Glitter"を 1コーラス歌い終わったところで、"Without You"へ
スクリーンには次々と涙を流す目が映し出されるが、少し空回りの印象は多々(笑)
曲の美しさを引き出すバンドのプレイと、Vinceのヴォーカルは素晴らしいが...

16:Home Sweet Home
Tommyがドラムの後ろに設置された ピアノに向かい、あのイントロを弾き始める
当然、これだけでオーディエンスは大歓声なわけだが、Vinceは「もっと!」とリクエスト
これに応える歓声を聞いた Vinceが 「You Know I'm a Dreamer...」と、おもむろに歌い始める
もちろん、会場の観客すべてが、Vinceと一緒に大合唱だ!

Mickのギターソロでは、NikkiとVinceが寄り添い、体をスイングするお馴染みの光景
4階席まで一杯となった会場中を埋め尽くす、オーディエンスのライターの灯は本当に美しく、
会場が一体となって この曲を歌い、感じ、楽しんでいる

途中、感極まった女性がステージに乱入し、素早く係員に取り押さえられていたが、
その気持ちもある意味納得できるほど、大盛り上がりで、この曲も終了した

:Nikki Sixx SOLO
感動の "Home Sweet Home"から、場内はしばしの暗転
そして、その静粛を打ち破るようにNikkiのソロ・タイムが始まった

ただし、このソロ・タイム、Nikkiはベースこそ抱えているものの、ベースを弾きまくるわけではなく
ひたすら スプリングの上にセットされたキーボードを弾き殴り、
「ウィィィーーン」という、テルミンのような大きな効果音を発するのみ、
その間、Nikkiの横に位置した 黒髪のダンサー Blandyは銃のような小道具で火花ショーを行い、
やがて、その銃から出る火花でNikkiを苛めはじめる...同時に四方から降り注ぐ火花に Nikkiが悶絶し、
最後には火花とスモークの苦しみの中でNikkiが爆死する(ように見える)という、なんともシュールな構成

ただ、そのワケワカラン構成は別として (あ、言っちゃった(笑))、
パイレーツ・スカルの描かれた警帽に、ロングコート姿で火花を浴びる Nikkiのカッコよさたるや、
見ている こちらが悶絶モノ...Nikkiファンなら見惚れてしまうこと間違いなしだ

17:Dr. Feelgood
Nikkiのソロから引き続き、"Dr Feelgood"がプレイされる
ソロの時と同じ衣装のままステージ中央に君臨、観客を煽りまくる Nikkiは魔王のごとき存在感だ

また、上着を脱ぎ捨て、タンクトップ姿でシャウトする Vinceも絶好調、
そして、そのVinceから 「Mick Mars !!!」とコールされ、ギター・ソロをキメるMick
Nikki、Vinceほどではないにしろ、病み上がりで健康が懸念される彼も実に良く動いている

そして、ヘヴィなボトムを支えるのは、Tommy Lee
歓声がこだまする中、曲のエンディングを迎えたバンドは、Tommyだけを残し、ステージを後にする...

:Tommy Lee SOLO
ソロ・タイムの始まりは、レギュラーポジションに据えられたドラムキットから開始される
Rockビートにサンプリング音を散りばめながら 「Are You Ready !」を連呼するTommyの傍らでは、
既に2人の女性ダンサーと、クラウン(ピエロ)がスタンバイしており、
ひとしきり叩き終わりステージ前方に出てきたTommyにワイヤーをセットアップ

そのまま「ホームタウン!」の叫びと共に、上空まで引っ張り上げられたTommyは、
ステージ上部左側に吊り下げられた、土管や水道管を模したスタンディング・ドラムキットに着地、
このセットでTommyは、カリビアンのティンドラムのような音色でプレイを始めた、

そして、そこから右側に設置された 近未来風の別のドラムセットへ Tommyは空中移動し、
今度は打ち込み系のデジタルビートを駆使したテクノ風ドラムをプレイ、

そしてまた左へ移動、「Hey Ya !」の掛け合いで観客を煽った後、
再び右へと空中を飛び交い移動したTommyは、Nikkiがソロで使っていたのと同じようなキーボードを用い、
これまたNikkiと同じく、演奏の途中で爆発して地上に吹っ飛ばされるという演出でソロ・タイムは終了した

18:Same Ol' Situation (S.O.S)
ソロ・タイムを終了したTommyの 「ホームタウン愛してるぜ!」のコールからスタート
この曲での Nikkiは、イントロ部では直立不動...
Vinceのヴォーカル開始とともに、突然動き出すというコミカルなアクションを交えていた

全般的に、アルバム「DR. FEELGOOD」からの曲はウケがいいが、
キャッチーな歌メロが印象的なこの曲でも、オーディエンスは声の限り歌っている
もちろん、Vinceの 「I Say No No No (Here we go!)」には、「No No No !」で応戦だ

曲の終了とともに、NikkiがMCに立ち、舞台袖に向かって「カメラをよこせ」とリクエスト
ひとしきり盛り上がるオーディエンスを写した後、ドラムセットに居るTommyのほうを振り返り、
「ヘイ、Tommy、飲んでる場合じゃないぜ、こっちに来て替われよ」 カメラをTommyに託し引っ込むNikki、
さて、ここからがTommyカメラマンによる 「オッパイ・タイム」の始まりだ(笑)

まず左側のスタンドにカメラを向けるTommy、待ってました!とばかり胸をあらわにする女性陣数名
当然、スクリーンには彼女たちの胸がデーンと大写しになり、野郎ドモは大喜びだ
そして目ざとくセクシーな女性を見つけたTommyだが、この女性、カメラを向けるも恥ずかしがって脱がない、
観客席の野郎ドモを巻き込んだコールにも応じない彼女に、Tommyは苛立ち、
「おいおい、ここはLos Angelesだろ!、どうしたんだよ、Sucks!」と、少々ご機嫌ナナメ、
そして「えーい、こうしてやる!」と、自らのパンツの中にカメラを突っ込んでおりました(笑)
(*日本公演で最前付近を死守する意気込みの貴女...くれぐれも会場を冷やさないよう御注意ください(笑))

19:If I Die Tomorrow
Nikkiの「この曲を聴いたこと無いヤツは、今からでもCDショップに行って欲しい」とのMCから、
再始動Motley Crueの1stシングル "If I Die Tomorrw"がプレイされた

シンプルプランの残り物として、一部では揶揄されることもある同曲だが、
Liveでプレイされる この曲は、既に完全にMotleyの曲になっており、演奏もタイト
せつないメロディと、重厚なリズムが染み渡るようだ

しかし、新曲であるという事と、Liveでプレイされるには ややノリにくい曲調とが相まってか、
オーディエンスのウケはいまいち (決して拳を突き上げるタイプの曲ではないが)
"S.O.S"(と、オッパイ)で盛り上がった観客も、少々クールダウンは否めない

20:Sick Love Song
上記と同じことは、もう一曲のこの新曲にも当てはまる部分があるのは確かだが、
Nikkiいわく 「これからのMotleyを示唆する曲」である この曲は、Liveでこそ真価を発揮!
今のVinceには こういう曲こそが合っていることを実感するヴォーカルは素晴らしいし、
バンドの醸し出すグルーヴ感も良好だ

ここまで好調さをアピールしていたMickは、この曲でも堂々のギター・ソロをプレイ
そして、そのまま、ステージ中央で あの曲のイントロを弾き始めるのだ...

21:Kickstart My Heart
Nikkiが、「いかにも」なベースに持ち替え、いよいよ、この曲がプレイされるときがやってきた

ステージ上方には、大きなリングが吊るされ、その上で女性ダンサーがパフォーマンスを開始、
Mickのハードなリフと、Tommyの強烈なドラミングが、これに呼応するように鳴り響く!
オーディエンスも無論、「Ooh〜, Yeah〜 !」では拳を突き上げて応戦、最高潮の盛り上がりだ!

さらに曲は続き、中間部 「When We Started This Band 〜」のパートでは、
怒涛のパイロと炎が 6連発!、既に失神寸前である (あ、ワタクシがですが(笑))

そしてMickのトーキングモジュレーターにより 「Kickstart... My Heart...」がコールされ、演奏は佳境に、
叩き壊し用ベースを振りかざしたNikkiが、やるぞ!と見せかけて フェイント(笑)
一瞬の間の後、Nikkiのベース破壊にあわせ、とどめのパイロ 7連発 !!!...失神である (もち、ワシが(笑))

そのまま、Vinceの 「We are "Fuckin" Motley Crue !」のコールにより、本編は終了した

22:Helter Skelter
「Crue!, Crue!, Crue!」のコールに導かれ、メンバー全員がお揃いのツナギで登場
ただし、よく見るとNikkiの傍らには、ギターを抱えた どこかで見たことのある少年が...
なんと、今年14歳になるNikkiの息子、Gunnerの登場!
まさにホームタウンならではのスペシャルサプライズである

心配そうに Nikkiパパが見つめる中、演奏はスタート
さすがに緊張を隠せず、固まりまくってギターを弾いている Gunnerであったが、
その隣にスッと現れたのは、誰であろう Mick Mars!...
Gunnerの指先を優しく見つめながらの実戦コーチングだ

そして、Vinceも その輪の中に加わり、Gunnerの肩にポン!と手をやる、
カッコいいパパと、その息子、そして お爺ちゃん、不良のオジさん...実に微笑ましい光景である(笑)

23:Anarchy In The U.K.
Tommyが 「ヘイ、Nikki !、早くもロックスターのトレーニングかい!?」と冷やかしを入れる中、
最後の曲、"Anarchy"が始まった!

ステージ上には、4人のメンバーの他、
ダンサーのJozie、Brandy、Alecia、そしてMighty Mikeといったパフォーマー達も総登場、
パフォーマー達は大威張りでステージを闊歩しながら、
ファイヤーダンスや、火吹き、火飲み !などの大乱痴気状態を繰り広げる!

更にはクラウン(ピエロ)も登場し、観客席に水を撒きまくると言う狂乱の中で、
曲はエンディングを迎え、大団円へと突入、メンバー4人も満足そうな表情だ

そして、2時間余にわたるロックンロール・サーカスのカーテンコールは、ここに幕を閉じた...

 
*"Shout 97"オープニング時のNikkiと、Nikki&Gunnerの親子共演




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