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Motley Crue - GIRLS, GIRLS, GIRLS

* update 2009/03


GIRLS, GIRLS, GIRLS 「ガールズ、ガールズ、ガールズ」

01. Wild Side
02. Girls, Girls, Girls
03. Dancing On Glass
04. Bad Boy Boogie
05. Nona
06. Five Years Dead
07. All In The Name Of ...
08. Sumthin' For Nuthin'
09. You're All I Need
10. Jailhouse Rock (Live)
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11. Girls, Girls, Girls (Tom Werman and Band Intro-Rough Mix Of Instrumental Track)
12. Wild Side (Rough Mix Of Instrumental Track)
13. Rodeo (Unreleased Track)
14. Nona (Instrumental Demo Idea)
15. All In The Name Of ... (Live Moscow)
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* エンハンスドCD仕様 "Home Sweet Home" PV収録


Album Details:
* Original Released : 1987/05/15
* Line-up : Vince Neil (Vo), Mick Mars (G, Vo), Nikki Sixx (B, Vo), Tommy Lee (Dr, Vo, Piano)
* Produced by : Tom Werman for Julia's Music, Inc.
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* Debut : 5 (1987/06)
* Peak : 2 (1987/06)
* Top200 : 46 weeks / Multi Platinum (x4 / 4,000,000 over)
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* Single : #02."Girls, Girls, Girls", #01."Wild Side", #09."You're All I Need"
* Video : #02."Girls, Girls, Girls", #01."Wild Side", #09."You're All I Need"
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Liner Notes:
ワールド・ワイドで成功を収めた前作(3rd)のロックン・ロール路線を基盤としながら、より完成度の高いサウンド・メイクと、女性バック・ヴォーカルの起用などで幅を広げた4thアルバム。デビュー以来の"ワイルドでいてキャッチー"なMotley Crueサウンドに、ハリウッド的なゴージャス感が付け加えられている。制作コンセプトはズバリ 「セックス& ロックンロール」。

このアルバムでバンドは再びビジュアル・イメージを一変。前作の華やかなグラム路線から、デニム&レザーのバイカー風ファッションによるストリート感覚を強く打ちだすが、このイメージ・チェンジは前作でMotley Crueが提示した「メタルからグラムへ」に傾倒していたシーンの流れを変え、再び新たなトレンドを生み出すことになった。

前作に伴う 「Theatre Of Pain Tour」終了後、Vince Neilは1984年に起こした交通事故の判決に従い刑務所に服役しており、#10(監獄ロック:Elvis Presleyのヒット曲のカヴァー)の収録は「キツい洒落」とも言えるが、公式理由はあくまで 「ロックン・ロール・アルバムは、ロックン・ロールのクラシックで締めくくりたいから」とされている (※実際は、当時ドラッグに溺れていたNikki Sixxが作る曲の不出来が激しく、「収録曲が足りなかったため」という説もある)。

バンド内部に深刻なドラッグやアルコール依存癖の問題を抱えつつも、前作のヒットから続く、当時のバンドを取り巻く環境の変化、人気の上昇は留まることを知らず。結果、本アルバムは全米アルバム・チャートで最高2位を記録(※1位を阻んだのは、初登場1位を記録したWhitney Houstonの2ndアルバム「WHITNEY」)。シングル・カットされた#01および#02は、現在でもLiveにおける重要なレパートリーとしてプレイされ続けている (本アルバムからは上記2曲の他に、#09もシングル・カット/ ビデオ制作)。

ただし、本アルバムとツアーの成功を受け、更に極限へと突っ走ったバンドは、やがて文字通り"Wils Side"へと辿り着き、ツアー終了後の1987年12月にはNikkiがドラッグによる仮死事件をひき起こす。この事件はバンドおよび関係者に衝撃を与え、それまでバンドの度重なるトラブルに困惑(容認)していたマネージメントも、さすがに「バンドが正常化されなければマネージメントを降りる」と最後通告。これにより、バンドは次作までにリハビリを受けクリーンになるという協定を受け入れているが、逆に本アルバムは"最もハチャメチャな時代のMotley Crue"を最後に封じ込めた1枚ともなる。

アルバム・カバーのデザインはNikki。全体のアートディレクションは前作に引き続きBob Defrinで、ロゴ・デザインはChris Polentz、ハーレーに跨る4人の写真を撮影したのはBarry Levine。


※商品情報:「ガールズ、ガールズ、ガールズ」
(商品情報は「Amazon.co.jpアソシエイト」による)


Additional Info:
#11- #15は1999年のデジタル・リマスター盤 "CRUCIAL CRUE (ミレニアム・シリーズ)"リリース時に追加された未発表テイク。
また、上記リリースの際には日本国内のみの限定盤として紙ジャケット仕様のCDも発売されている(全8枚)。

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2003年のアメリカでのレーベル移籍(Beyond→ Hip-O)に伴う再発時には、エンハンスド・ビデオ・トラックが追加収録された。

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日本盤の紙ジャケット仕様は、2005年に行われた来日公演(2005/11/19- 11/17、全7公演)を記念した限定盤として、2005/10/26にも発売されている。

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紙ジャケット仕様は、2008年のアルバム「SAINTS OF LOS ANGELES」のリリースにあわせ 2008/06/25にも発売されている(3回目は全10枚, SHM-CD仕様, 初回限定盤)。


Tracklisting:
* (A1)~ (B5)は、LPレコード(A / B面)でのトラック番号


01 (A1). Wild Side / ワイルド・サイド
 (Music:Sixx, Lee / Lyrics: Sixx)

 アルバムからの2ndシングル。1987年初頭にハリウッドの「S.I.R. Studios」で行われたリハーサル時に初めてプレイされたナンバーで、当時のNikkiの自信作にして後の代表曲。

 プロモーション・ビデオの撮影は本アルバムのリリースに伴う北米ツアー途上、1987/09/20のIndianapolis, IN公演にて行われたが、ビデオにはツアーの話題の的となっていたTommy Leeによる「回転(360度)ドラム・ソロ」がフィーチャーされている。



02 (A2). Girls, Girls, Girls / ガールズ、ガールズ、ガールズ
 (Sixx, Lee, Mars / Sixx)

 アルバムからの1stシングル。Billboardシングル・チャート:12位。Mick Marsは「最後のギター・ソロのレコーディング時、めちゃくちゃ酔ってて腰も立たなかった」と語る。

 プロモーション・ビデオには前編にわたりストリッパーの女性が登場するが、オリジナル・ヴァージョンは上半身裸の女性が映っていたため放送禁止。再編集されたものが正規ヴァージョンとなっている(ただしこれは、少しでもキワどい映像を認めさせるための確信犯的な行為)。曲中で「Raising Hell at the 7th Vail」と歌われ、プロモーション・ビデオで4人がバイクで乗りつけ店に入っていく場面や、ダンサーが踊るシーンの撮影にはHollywoodのストリップクラブ「The Seventh Veil Theater」が使われた。

 曲の途中で交わされる、VinceとTommyの掛け合いは次のとおり。
Vince: Hey Tommy check that out, man --- Tommy: What Vince, where? --- Vince: Hey, right there --- Tommy: Hey! (*whistles) --- Vince: Hey baby, Don't I know you from somewhere



03 (A3). Dancing On Glass / ダンシング・オン・グラス
 (Sixx, Mars / Sixx)

 Nikkiが1986年年2月14日(バレンタイン・ディ)の体験をもとに書き上げた曲(Nikkiは同日に行われたロンドンでのショウの後、売人の注射により発作を起こし、死んだと思われゴミ箱に捨てられた)。

 Vinceのヴォーカルに絡む女性バック・コーラスは、LAをベースに活動していたゴスペル系シンガーPhyllis St. Jamesによるもの (彼女はPink Floydのアルバムなどに参加しているほか、1984年に自身のアルバム「AIN'T NO TUMING BACK」をリリースしている)。またLiveにおける同パートは、当時のツアーにおける女性バック・コーラス隊 「Nasty Habits」のDonna McDanielが担当。



04 (A4). Bad Boy Boogie / バッド・ボーイ・ブギー
 (Sixx, Lee, Mars / Sixx)

 「Motleyがツアーしている間は、お嬢さんを監禁しておいたほうがいいぜ」と歌われる、文字通り"バッド・ボーイのブルース"。「オレ達が好きなパイは、普通とちょっと形が違うんだ」(※3サイズ:38-28-38=上から90-60-90cmの女の子を所望...)、「オレの指はパイの中、オレの手はクッキー・ジャーの中」(※パイ=気に入った女の子 を抱きながら、いろんな味のクッキー=違う女の子 を物色中)などのエロい比喩が織り交ぜられている。



05 (A5). Nona / ノーナ
 (Sixx / Sixx)

 1986年7月に亡くなったNikkiの祖母Nonaに捧げられた小曲ではあるが、Nikkiが制作に着手したのはNonaが生前の1986年5月(が、当時ドラッグでボロボロのNikkiは完成までこぎ着けられず、本アルバムに収録されることにより、やっと日の目を見た。



06 (B1). Five Years Dead / ファイヴ・イヤーズ・デッド
 (Sixx / Sixx)

 イギリスの作家・ジャーナリストBernard Falk / バーナード・フォークが1938年に発刊した書籍 『Five Years Dead』(邦題:「死んで5年」)を読んだNikkiが、同書からインスピレーションを得て書いたナンバー。



07 (B2). All In The Name Of ... / オール・イン・ザ・ネイム・オブ...
 (Sixx, Neil / Sixx)

 冒頭で"She's Only Fifteen"と歌われるのは、アメリカのポルノ女優 Traci Lords / トレイシー・ローズ。Traciは年齢を詐称し15歳でデビュー。人気女優として一世を風靡するが、彼女が18歳となった1986年に年齢詐称が露見。それ以前の作品はillegal(非合法)となり 、関係者が逮捕される騒ぎとなった。



08 (B3). Sumthin' For Nuthin' / サムシン・フォー・ナッシン
 (Sixx / Sixx)

 「タダで手に入るものなんて無い=タダほど高いものはない」という常套句をテーマに、ジゴロな男のライフ・スタイルを描いたナンバー。



09 (B4). You're All I Need / オール・アイ・ニード
 (Sixx, Lee / Sixx)

 アルバムからの3rdシングル。Billboardシングル・チャート:83位。愛するがゆえに恋人を殺してしまったという切なくも美しいバラードだが、そのリアルな歌詞と映像により、プロモーション・ビデオはMTVで一時期放送禁止となる。ただし同曲はヒット・シングルでありながら、Liveでプレイされたことがない。

 シングル・リリース当時、「実際にあった殺人事件を題材にNikkiが書いた曲」, 「Sid ViciousとNancy Spungenについて書かれた曲」など紹介されていたが、後のNikkiの著書『THE HEROIN DIARIES』により、同曲はNikkiが1986年半ばまで交際していた女性Nicole / ニコルに向け、未練タラタラ(あてつけ)で書いた曲であったことが判明している(Nikkiは交際中にNicoleが浮気をしていたと勝手に思い込んでいたが、その相手とされたテレビ俳優Jack Wagnerのヒット曲のタイトルが"All I Need"(1984年)。しかも、その後のNicoleのリアクションにムカついたNikkiは、知り合いのバイカーに頼んでJackを襲わせる...(未遂に終わる))。



10 (B5). Jailhouse Rock (Live) / 監獄ロック(ライヴ)
 (Leiber, Stoller)

 Elvis Presleyによる1973年のヒット曲。1985- 1986年に行われていた「THEATER OF PAINツアー」のアンコール・ラストで必ずプレイされていたナンバー。バンドはツアー中に「オーディエンスが最も熱狂的だった街のテイクを、次のアルバムに収録する」と宣言していたが、結果的に本アルバムには、1985/11/27に行われたLong Beach, CA (Long Beach Arena)公演でのテイクが収録されている。


Bonus Tracks:

11. Girls, Girls, Girls (Tom Werman and Band Intro-Rough Mix Of Instrumental Track) / ガールズ、ガールズ、ガールズ(トム・ワーマン・アンド・バンド・イントロ)
 (Sixx, Lee, Mars / Sixx)

 Vinceのヴォーカルが入っていない、#02のラフ・ミックス。言わば本物のバンドによるカラオケ(笑)



12. Wild Side (Rough Mix Of Instrumental Track) / ワイルド・サイド(インストゥルメンタル・ラフ・ミックス)
 (Sixx, Lee / Sixx)

 こちらも上記と同じく、#01のヴォーカル抜きのラフ・ミックス。



13. Rodeo (Unreleased Track) / ロデオ(アンリリースド・トラック)
 (Sixx, Mars / Sixx)

 アルバム制作時のアウトテイク。「スロー・テンポの曲が多くなりすぎる」との理由でアルバムへの収録は見送られた。



14. Nona (Instrumental Demo Idea) / ノーナ(インストゥルメンタル・デモ・アイデア)
 (Sixx / Sixx)

 #05の初期アイデアを具現化したデモ。当初は映画「OUT OF BOUNDS」のサントラ用として企画されていた。



15. All In The Name Of ... (Live Moscow) / オール・イン・ザ・ネイム・オブ(ライヴ・モスクワ)
 (Sixx, Neil / Sixx)

* 日本盤のみのボーナス・トラック

 1989年8月に開催された「MOSCOW MUSIC PEACE FESTIVAL」からのLive音源(1989/08/13 - Moscow, URSS (Lenin Stadium))。もともとは「DR. FEELGOOD」からの3rdシングル"Without You"のイギリス盤12インチ・シングルに収録されていたもので、日本では1990年リリースのミニ・アルバム「RAW TRACKS 2」に収録されている。


Personnel:
* Additional Vocals : Tommy Funderbuck, Bob Carlisle, Phyllis St. James, John Purdell, Dave Amato, Pat Torpey
* Special Thanks : John Purdell for Keyboards
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* Recorded at : One to One Recording, Rumbo Recorders, Can Am Studios, Conway Recording Studios
* Mixed at : Conway Recording Studios, Los Angeles 1987/03
* Engineer : Duane Baron
* Second Engineers : Richard McKernon, Ross Hogarth, Toby Wright
* Mastered by : Bob Ludwig at Masterdisc, New York
* CD Mastered by : Stephen Innocenzi, Atlantic Studios


Release Info:US
[ Original Released ] by Elektra/ Asylum Records (Elektra Entertainment)
[ Re:Released 1999 ] by Motley Records / Beyond Music
 * Remastered by : Chris Solem at Future Disc 1999
[ Re:Re:Released 2003 ] by Motley Records / Hip-O Records (Universal Music)
[ Re:Re:Re:Released 2008 ] by Motley Records / Eleven Seven Music


Release Info:JP
[ CD Released 1990/04/25 ] by ダブリューイーエー・ジャパン WPCP-3445
[ Re:Released 1997/02/25 ] by イーストウエスト・ジャパン AMCY-2083
[ Re:Re:Released 1999/06/02 ] by ポリドール POCP-9189
 *紙ジャケット仕様限定盤 / 通常盤
 *ボーナス・トラック追加 / デジタル・リマスター / HDCD(以降の再発盤も同リマスター音源使用)
[ Re:Re:Re:Released 2003/10/22 ] by ユニバーサル・インターナショナル UICY-3761
 *エンハンスドCD仕様(ビデオ・トラック追加、以降の再発盤も同仕様)
[ でかジャケCD 2005/07/21 ] by ユニバーサル・インターナショナル UICY-95013
[ Re:Re:Re:Re:Released 2005/10/26 ] by ユニバーサル・インターナショナル UICY-9615
 *紙ジャケット仕様限定盤
[ Re:Re:Re:Re:Re:Released 2006/10/18 ] by ユニバーサル・インターナショナル UICY-6490
[ Re:Re:Re:Re:Re:Re:Released 2008/06/25 ] by USMジャパン UICY-93493
 *紙ジャケット / SHM-CD仕様限定盤




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